ビフォーアフターから気づくウェブサイト戦略の秘訣②〜トレーラーハウスメーカー編〜

この記事のサマリー
- デザイン性と世界観を強調し、用途別コンテンツやカラーシミュレーションで直感的な魅力を訴求
- 情報整理と導線設計を最適化し、レンタル・中古情報や設置ガイドを整備して幅広いニーズに対応
- 集客増加・社内意識向上・ブランド力強化につながり、今後も時代に合わせた進化を目指す
目次
秘訣1:
デザイン性の高さをアピール
ルクラの最大の強みとして、用途に合わせてカスタマイズできることを、視覚的に強くアピールする構成にしました。
トップページではトレーラーハウスの持つ世界観を直感的に伝えるとともに、「デザイン性の高さ」という競合他社にはない点を差別化要素として強調。
見た人に「これなら私も事務所や店舗が運営できそう」「理想のデザインにしてくれそう」という期待感とインパクトを与えています。

秘訣2:
目的別コンテンツの用意
ユーザーが迷わずに必要な情報にたどり着けるよう、利用目的ごとにコンテンツを再構築し、それぞれのユーザーに合った最適な導線を設計しました。
https://www.lukura.jp/scene/
具体的には、消費者によってトレーラーハウスを「住居・別荘」として、「事務所」として、「店舗」として使いたいといった異なるニーズがあります。
ユーザーが自分に合ったコンテンツに迷いなくたどり着けることで、知りたい情報や先行事例をダイレクトに得られるようにしています。

秘訣3:
カラーシミュレーションの導入
トレーラーハウスの長さ、外壁、サッシ、玄関ドアの色を自分で指定することができる「カラーシミュレーション」を導入しました。
https://www.lukura.jp/colorsimulation/
これにより、トレーラーハウスを自分好みにカスタマイズするという「疑似体験」ができ、ユーザーはより現実的なものと感じることができます。

秘訣4:
複雑化したサイト構造の最適化
冒頭で「課題」として触れた点です。情報過多で複雑になっていた従来のサイトを、ユーザーの行動パターンに合わせて再設計しました。
必要なコンテンツを適切にグループ化することで、スムーズで迷いのない動線に。これにより、ユーザーの離脱を防ぎ、資料請求や展示場見学といったコンバージョンにつながりやすいサイトへと進化させています。

秘訣5:
親しみやすさと信頼感の醸成
安心してご相談いただけるように、実際にトレーラーハウスをお客様に提案するスタッフの顔写真やメッセージを掲載したページを用意しました。
https://www.lukura.jp/staff/
顔が見えることで親近感が湧き、お客様との心の距離を縮め、信頼感を高める効果が期待できます。

秘訣6:
レンタル・中古の窓口を改善、CVを向上
トレーラーハウスを検討するお客様は、レンタルや中古の需要も高く、価格帯の幅も広くなっています。
これらの情報をユーザーがわかりやすく探せるように再設計し、幅広い価格帯のニーズを持つお客様へのアプローチを強化しました。
https://www.lukura.jp/service/rental/

秘訣7:
設置ガイドで正しい知識を提供
トレーラーハウスを設置するための基礎知識を「設置ガイド」として用意することで、お客様ご自身が設置の可否を事前に確認できるようになります。
https://www.lukura.jp/guide/
これにより、検討段階での自己判断を促し、顧客対応の手間を減らしながら、より具体的な商談へとスムーズにつなげることができます。

以上、愛知県豊橋市でトレーラーハウスの製造・販売を手がける「ルクラ株式会社」の事例をもとに、どのような戦略でウェブサイトを作り上げたのかを、7つの「秘訣」として解説しました。
https://www.lukura.jp/
みなさんも、実際にサイトをご覧になっていただいた後には、「トレーラーハウス」に関する知識が大きく深まったのではないでしょうか?
ウェブサイトで、ユーザーにとって必要な情報を整理し、わかりやすく伝えること。これは実は簡単なことではなく、顧客のビジネスの理解と、入念なユーザー体験設計(UXデザイン)が不可欠です。
ウェブサイトの公開やリニューアルを検討中の方は、どうぞお気軽にリーグラフィにご相談ください。


サイトは私たちの提案だけでなく、クライアントの想いと協力で形になります。今回は、共にプロジェクトを進めた株式会社ルクラのブランディング事業部・ディレクター兼チーフデザイナー「田村 茂生様」に、制作を振り返っていただきました。
Q. リニューアルを検討した最初のきっかけと、リニューアル前のサイトに感じていた課題は何ですか?
複数の要素が一つに混在したサイトで、情報がさまざまな場所に散らばっており、非常に見づらい状態でした。お客さまはもちろん、社内でも混乱が多く、お問い合わせがあった際に「どこに記載があるのか分からない」となることが多かったです。さらに、デザインも古く、トレーラーハウスの認知が広がる中で競合も増えてきており、このままでは情報が見つけにくく、遅れをとってしまうと感じていました。
Q. 一番大きい動機やきっかけは何ですか?
情報が分かりづらく整理されていなかったことと、デザインが古く商品のイメージに合っていなかったことです。写真の見せ方も含めて、時代に合ったデザインに刷新したいという思いがありました。
Q. 前のサイトでの反響はどうでしたか?
現在と比べると反響は少なかったですが、それでもホームページを見てお問い合わせくださる方はいらっしゃいました。私が入社する以前からトレーラーハウスの実績は多く、一定の集客はありましたが、見せ方を全面的に変えればさらに伸びしろがあると考えていました。
Q. リニューアルにあたってこだわった点は何ですか?
奇抜にならず、一般の方に伝わりやすいデザインを目指しました。住居用途から事務所・サロン・飲食店など、全国からさまざまな用途でのお問い合わせがあるため、幅広い層に受け入れられることを意識しました。住宅に優しい印象をベースにしつつ、尖りすぎず、古さを感じさせないデザインを希望しました。
Q. 実際に出来上がったサイトを見てどうですか?
非常に満足しています。デザインはリーグラフィさんに提案していただいたものが多く、その中にぴったりのものがありました。実際に問い合わせ数や閲覧数も大幅に伸びています。制作過程でも進行管理がしっかりしていて、スケジュール通りに完成したことにも満足しています。
Q. サイトからの集客アップで、お客さまの属性に変化はありましたか?
大きな変化はまだありませんが、トレーラーハウスの多様な用途について可能性を感じていただけていると思います。目的別のページを拡張したことで、今まで興味を持たなかった方にも新しい使い方の可能性に気づいていただけていると感じています。
Q. 社内での変化はありましたか?
営業スタッフは「自分たちが表に出ている」という自覚が生まれ、製造や設計スタッフも「自分たちはこういうものをしっかり作っている」という意識が高まりました。ホームページで紹介された後に、トレーラーハウス「OURTH」がグッドデザイン賞を受賞したことも重なり、製造販売メーカーとしての責任感や意識がさらに向上しています。
Q. 今後の展望やサイトに期待することはありますか?
トレーラーハウスはメーカーが増え、認知も広がってきています。その中で現状維持ではなく、時代の背景や状況に合わせて定期的に見直し、進化させていきたいと考えています。
無料ダウンロードDownloads for Free

あなたに役立つ資料を無料でダウンロード!
ホームページ制作やマーケティングに関する資料です。
ぜひご活用ください。