ウェブサイトのリニューアルって…… 成功と失敗の3つの見分け方
この記事のサマリー
- ウェブサイトリニューアルの前後で、見るべきポイント
- 読み込み(ページ表示)の速さ 、スマートフォンでの快適操作は?
- 3か月から半年後に上昇傾向に転じることも(成否の判断を急がぬように)
目次
ウェブサイトを立ち上げて3年、5年と経ってくると、「そろそろリニューアルをしたいな」という気持ちになるものです。
リーグラフィにも「デザインが古くなったので」「今の時代に合ったサイトにしたい」といった要望が多く寄せられます。
リニューアルにあたって注意したいのは、デザインが新しくなり、SNS連携などを行って今風になったとしても、必ずしも「よいサイトになった」とはいえないことです。
以下、何をもってリニューアルが「成功」または「失敗」したというのかを、3つの観点から解説します。
見分け方1:問い合わせは増えたのか?
ウェブサイトの成果は、第一に「コンバージョン」の数字によって測ります。コンバージョンとは、問い合わせ、資料請求、来店予約、購入や申し込みなど、訪問者が具体的に起こしてくれたアクションを指します。
リニューアル前とリニューアル後のコンバージョン数を比較し、増えていれば「成功」、減っていれば「失敗」といえるのです。
上記のようなコンバージョンのほか、資料やアプリのダウンロード、SNSのフォローなど、デジタル上で完結するアクションをコンバージョンとすることもあります。
リニューアルにあたっては、既存のコンバージョンと、新たに設定したいコンバージョンについて、よく検討しておくことが大切です。
たとえば、資料請求というコンバージョンは、郵送先の住所や電話番号など、個人情報をかなり詳細に入力してもらう必要があり、訪問者にとってハードルが高いものです。一方、資料ダウンロード(または、資料PDFのメール送付)であれば、最低限、名前やメールアドレスを入力してもらえばよく、心理的なハードルが低くなります。
このように考えると、資料ダウンロードでは簡易版を提供しつつ、より詳しく知りたい方は「資料請求や商談へ」というように、コンバージョンを段階的に用意したほうが、より確度の高い顧客との接点が作れるというメリットがあります。
見分け方2:使いやすくなったのか?
ウェブサイトは、使ってもらってはじめて価値が生まれます。リニューアルをしたことで以前よりも使いづらくなったのでは、まさに「失敗」です。
特に気をつけたいのが、
・読み込み(ページ表示)の速さ
・スマートフォンでの快適操作
の2つです。
読み込み速度には、サーバーなどインフラ側も関係してはいますが、原因の多くがページ(HTML)側にあります。たとえば、ブラウザが処理しやすいソースコードか、画像サイズを最適化しているかなどです。
SEO(検索エンジン最適化)の点でも、読み込み速度は非常に重視される時代です。読み込みが遅いということは、ユーザーにとってストレスが多いこととイコールであり、検索順位で上位になりにくいなどの悪影響があります。
次に、スマートフォンでの快適操作です。B2Cサイトの7割以上、B2Bサイトの5割以上がスマホからのアクセスといわれる現在、パソコンで見たときに問題はなくても、スマートフォンでは使いづらいサイトが少なくありません。
この原因のひとつとして、作り手側は日ごろパソコンで作業をしており、表示や操作性のチェックが「パソコン重視」「スマホ軽視」になりがちな点が挙げられます。
自社サイトのチェックは、スマホでこそ入念に。
この心がけが大切です。
見分け方3:PVやユーザー数は増えたのか?
最後のポイントは、PV(ページビュー)やユーザー数が増えたかどうかです。
ウェブサイトの価値を測るには、すでに述べた「コンバージョン」のほうが大切です。しかし、PVやユーザー数が増えないと、コンバージョンがなかなか増えないのも事実です。
また、リニューアルによってサイト構造がわかりやすくなり、回遊しやすくなったのであれば、訪問者は何ページも見てくれる可能性が高くなり、PVも増えるはずです。
サイトのにぎわいとしても、集客施策がうまくいっているかどうかを測る尺度としても、PVやユーザー数の推移に注目しておきましょう。
注意すべきは、リニューアルによって削除ページや追加ページが大幅に発生した(つまり、サイト構造が大きく変わった)場合、PVが上昇傾向になるまでかなり時間がかかるケースがあることです。Googleなどの検索エンジンが、サイト全体や個々のページを評価し直す期間が必要になるからです。
このようなケースでは、3か月から半年後に上昇傾向に転じることが多いので、成否の判断を急がないようにしてください。
なお、普段のサイト運営でも、PVやユーザー数が減少傾向にあるならば、「何かのサイン」と考えて、対応策を考えることが大切です。
--
以上、ウェブサイトのリニューアルが「成功」か「失敗」かを見分ける3つのポイントをお伝えしました。
ウェブ制作会社も千差万別であり、御社の本当の「成果」までを考えて提案してくれる会社もあれば、何となくよいデザインにすればよいと考えている会社もあります。
私の経験として、少し変わったリニューアルの動機に、「働いている社員が、子どもや親戚に『ここで働いているんだよ』と胸を張っていえるウェブサイトにしてほしい」というものがありました。
単純そうで奥深く、リニューアルをしたとしても成否の判断がむずかしい要望です。
そこで考えたのは、目標を「採用希望者の増加」と設定することでした。「ここで働いてみたい」と思ってもらえることは、要望と矛盾しない目標として、サイト運営に継続的に活かせるからです。
リーグラフィでは、このように顧客の「思い」を大切にしながら、きちんと「成果」を定義した上で、ウェブサイトをお作りしています。
社内で「リニューアルをしたい」という意見が出ている方、前回のリニューアルから5年以上が経ち、サイトがだいぶ古くなってきたとお感じの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
リーグラフィのウェブサイトもフルリニューアル!
私たちリーグラフィは「クリエイティビティ」と「プロジェクト推進力」をもって、日々お客様のウェブサイト制作を行なっております。そんなリーグラフィですが、この度ウェブサイトをフルリニューアルいたしました。
動画やアニメーション、コンテンツごとに印象変化、実用性の高いオンライン相談の予約システムなど、貴社のウェブサイトにも応用できそうなアイディアがふんだんに盛り込まれたウェブサイトになっています。ぜひご覧ください。
無料ダウンロードDownloads for Free
あなたに役立つ資料を無料でダウンロード!
ホームページ制作やマーケティングに関する資料です。
ぜひご活用ください。