Webサイト、制作会社の選び方とは?発注者の立場から、失敗しないためのコツをまとめました。

見積り 費用 スケジュール 概算 受発注

この記事のサマリー

  • 予算、納期、Webサイトの新規制作やリニューアルする意図は明確に。
  • ディレクターとの相性やレスポンス、打ち合わせ方法が自社に合っているか。
  • サイト完成後の無料メンテナンス期間や、アフターフォローを事前に確認。

目次

ホームページを新規で立ち上げたい、またはリニューアルしたいと思った時、一番最初に悩むのがどこの会社にお願いするか。インターネット検索で、制作会社を探すと無数の会社がヒットするので、依頼する側にとっては良い会社を新規で見つけようと思うと、かなりの労力と時間を費やすことになります。
住宅会社のマーケティング部門で、これまで様々なWebサイトの新規制作やリニューアルのディレクション業務に携わってきた経験をもとに、発注者の視点から失敗しないための制作会社選びや、事前に考えておくと良いポイントなどお伝えいたします。

制作会社を選ぶ際の事前準備とは。絶対に抑えるべき3つのポイント

スムーズにWebサイトの制作会社を探すのに、欠かせないのが依頼する側の事前準備。今回は、最低限押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

①明確な予算

依頼者にとって予算は、「できるだけ安く済ませたい」というのが本音でしょう。または初めてWebサイトの発注をする方に多いのが、相場が分からないから「とりあえず見積りをお願いします」のパターン。私もこれまで多くの制作会社へ、そのような依頼をしてきましたが、最終的に制作へ進んだ例はありません。制作会社にとって予算とは、最良の提案をするのに欠かせない重要な要素であるのに、そこが曖昧では「本当に良いサイトを作る気ある?」と思われても仕方ありません。こうした依頼をしてしまうと、人気のある制作会社からは優先順位を下げられてしまったり、思うようなレスポンスが返ってこなかったり、なんてことも。依頼者側の最低限のマナーとして、明確な予算をあらかじめ決めた上で、制作会社を探すことをおすすめします。

②サイト公開日の設定

Webサイトを制作またはリニューアルする際、いつまでにお願いしたいのか、というのも大事なポイント。新規の場合は、「お店(ブランド)のOPENに合わせて」など、確実な納期が決めやすいですが、リニューアルの場合は、既存のサイトがあるので「○月△日までに」と決めるのが難しいと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、例え1~2年後の計画であったとしても、納期はしっかりと決めておきましょう。希望している納期によっては、引き受けることが難しいと断られてしまうケースや、急ぎの依頼だと別途特急料金が発生する会社も珍しくありません。相手都合のスケジュール設定ではなく、依頼する側の立場として、なぜこの時期にサイトを公開したいのか、という意図も合わせて伝えると、より親身になって相談に応じてくれる会社と出会えるでしょう。

③目的

予算・納期は、比較的決めやすい事前準備かもしれませんが、最後に絶対に忘れてはいけないのが、Webサイトを新規で立ち上げる(またはリニューアルする)目的。集客を増やしたいのか、ブランド認知やコンセプトへの訴求力を高めたいのか、サイトへ訪問するターゲットを変えたいのかなど、会社によって目的はそれぞれだと思います。目的を明確にする際、まず考えていただきたたいのが以下の3点。

  • サイト制作の経緯
  • Webから得たい結果(成果)
  • 現状の課題や問題点

これらを事前にまとめることで、目的は自ずと明確になってくるはず。サイトは完成して終わりではないので、公開後の指標計測実施の観点からも、目的が決まったらさらに数値目標を設定すると、結果にコミットした理想のWebサイトが完成するでしょう。

以上、制作会社を選ぶ際の、事前準備ポイントを実体験をもとにご紹介しました。

またあくまで余談ですが、前述の3つの事前準備は、新規の制作会社を見つける場合だけでなく、以前取引のあった会社や、取引中の会社であっても怠ってはいけないと思っています。その理由は、以下の通りです。

  • 事前に予算組みをすることで、計画的に広告販促費を運用できるから。
  • サイト公開日に合わせた、イベントや広告のスケジュール管理ができるから。
  • 目的を達成するための行動指針や指標が立てられるから。

この記事を読んでいただいている方へ、少しでも参考になることがあれば幸いです。

発注者視点からアドバイス。失敗しないWebサイトの制作会社の選び方

事前準備が整ったら、いざ制作会社探し&面談がスタート。インターネットで検索して探す際は、制作実績から得意としている業界が見えたり、デザインや機能面での特徴を捉えることができます。ただ、サイトに掲載されている僅かな情報だけをアテにすると、会社選びで失敗してしまうことも・・。私がこれまで制作会社を選ぶ過程で大事にしてきたポイントは、以下の3つです。

  • ディレクターとの相性
  • レスポンスが早いか
  • 打ち合わせ方法が自社に合っているか

ディレクターとの相性

”相性”と一言でいっても、分かりにくいですよね。どんな人と相性が良いかは、人それぞれだと思いますが、個人的には、実際に会わず説明せずとも自社のことをすでに深く理解していたり、積極的に理解しようとしてくれたりする方は、終始打ち合わせがスムーズなので、相性の良さを感じます。

レスポンスが早いか

いざWebサイトの制作が始まると、どんなに密な打ち合わせをしていたとしても、疑問点や修正点は出てくるもの。納期に余裕があってもなくても、進捗をマメに報告したり、発注者からの連絡にすぐに応じてくれたりする姿勢は、とても重要なポイントです。また、どんなに担当ディレクターとの相性が良くても、会社との連携が上手く取れていないと感じたら注意が必要。一人で経営している会社であれば別ですが、従業員が複数人いる制作会社にお願いする場合、担当の方が休みの場合や、急な時に別の方が対応してくれるか、社内で情報の共有が行われているかなど、事前に確認しておくと安心です。

打ち合わせ方法が自社に合っているか

昨今、新型コロナウイルスの影響でオンラインで仕事をするのが当たり前になりました。信頼関係はオフラインでなければ育まれない、という感性はすでに古くなってきたようにも思います。とは言っても、ある程度関係性が確立されている会社とオンラインで打ち合わせするのと、一度も会ったことのない会社とすべてオンラインで打ち合わせするのかでは、大きな違いがありますよね。これからの時代は、自分の会社がどのようなコミュニケーション方法を望み、最も効率よく仕事ができる状態をよく考えた上で、制作会社を選ぶ必要があるでしょう。どんなジャンルのWebサイトを発注するかにもよりますが、自社やターゲットが暮らす地域性への理解や土地勘を重視するのであれば、オンラインでの打ち合わせを前提としつつ、時折対面での打ち合わせも可能な地元の制作会社を選ぶことをおすすめします。

以上、発注者視点からの失敗しないWebサイトの制作会社を選び方をお話しました。今や、”会社の顔”とも言えるWebサイトの価値は、目に見えるデザインだけでなく、ユーザー目線での見やすさや分かりやすさなどの機能面、偽りのないリアルな情報が求められているように思います。制作会社選びで迷った際は、「会社の顔を一緒に創り上げていけるか」という観点から、検討してみてはいかがでしょうか。

意外と見落としがち、サイト完成後のアフターフォロー費

最後は、ついつい見落としがちなアフターフォローについて、注意するべきことを書きます。サイトが完成してから、修正箇所が出てきた時のアフターフォロー費って、皆さん把握しているでしょうか?何度も確認を重ねた上で公開したWebサイトが、数カ月後に自社の都合でサービスの金額が変わったり、スタッフ紹介に載せていた社員が退職したりと、すぐに修正しなければならない出来事が発生した場合、まず制作会社へ連絡しますよね。予想がつかない事態で、想定外の高額な請求が来て困った!ということがないよう、以下の点を事前に確認しておくと良いでしょう。

  • 無料アフターフォロー期間の有無
  • 修正や更新1件あたりの工数単価
  • CMS機能導入の検討

無料アフターフォロー期間の有無

制作会社から提示される見積りの項目に、【無料アフターフォロー】とその期間が明示されていることがあります。書かれている場合は、どのレベルの修正まで無料で引き受けてくれるのかを確認しておくのがおすすめ。また、アフターフォローについて何の記載もない場合は、完成日以降修正があった際はどのような対応をしてくれるのかを聞いておくと、突然の事態にも慌てることがないですね。

修正や更新1件あたりの工数単価

無料アフターフォローの有無に関わらず、制作会社で定められた作業に対する単価を把握しておくと、修正だけでなく追加で依頼する時など、おおよそ金額の目処がたつので、知っておいて損は無いでしょう。

CMS機能導入の検討

WebサイトのPV(ページビュー)数、セッション(訪問)数を上げるのに、無論広告の影響は大きいですが、それ以外にもユーザーがサイトを訪れた時、常に新鮮な情報が載っていることも大事な要素のひとつです。頻繁に情報を更新したいページがあるサイトであれば特に、あらかじめCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)機能を制作会社へ依頼した方が、長い目で見て確実にアフターフォロー費は抑えられます。「アフターフォローはしません」という制作会社に依頼することは個人的には賛成できませんが、急な修正や常に新しい情報を発信したい企業にとって、CMS導入の費用対効果は高いと感じます。

補足:CMSとは

Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略です。自社Webサイトの管理担当者が文章や写真などの情報を簡単にアップロード、管理ができるようにするシステムです。メールを打つスキルがあれば、簡単にサイトの更新ができます。

まとめ

住宅会社のマーケティング部門で、数多くのWebサイトのディレクション業に携わった経験から、どんなポイントで制作会社を選んだら失敗しないのか、そのコツなど書かせていただきました。しかしWebサイト完成がゴールではないので、公開になった後も、会社の発展のため一緒に考え、親身に寄り添った提案をしてくれる制作会社を見つけて欲しいと思います。

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