ウェブサイトの中には、会社概要やサービス紹介、採用情報など、いったん公開したら頻繁には更新しないページと、お知らせやブログなどのように日々追加する記事型のページがあります。
記事型のページのタイトルは、検索エンジンで表示されたときにユーザーが魅力的に感じる(=クリックしたくなる)内容にしましょう。
具体的には、「PSの法則」で考えるのがおすすめです。
PはProblem(問題提起)、SはSolution(解決策)を意味します。つまり、「◯◯という悩みがある人に、△△という処方箋がありますよ」ということを、タイトルで示すのです。
たとえば、SNSで誹謗中傷を受けて困っている人に向けて、このような対策がありますよ、という記事を書くとします。この場合、「SNSでの誹謗中傷にどのように対策する? 覚えておきたい5つの方法と刑事罰の種類」というように、PとSの両方をタイトルに含めましょう。
記事によってはSとPの順(解決策をまず示す)でもかまいません。とにかく、魅力的なタイトルにするために「PSの法則」を意識しましょう。
なお、もし過去の記事がたくさんあるのでしたら、PSの法則をもとにタイトルを徹底的に見直すことをおすすめします。それだけでも、検索エンジンからの集客が増えるでしょう。
|
検索エンジンは、ユーザーが検索したキーワードに対して、内容(コンテンツ)が充実しているページ順に表示するのが基本です。
あるキーワードで検索したときに、自分のサイト内のあるページが5位に表示されるとします。この場合、1位から4位までのページよりも、自分のページが「充実していない」から5位に表示されていると考えましょう。逆にいえば、6位以下のページよりも「充実している」ということです。
ページの内容を充実させるには、もう一歩も二歩も踏み込んで詳しく解説したり、むずかしい用語に対する補足説明を加えたり、図や表を追加し、それらに対する解説を加えたり、といった方法が有効です。
また、自分のページよりも上位のページはどのような内容かを確認し、よいところを学んだり、差別化できる部分を考えたりすることも大切です。
|
長いページや記事の場合、途中途中で見出しを追加すると、ユーザーにとって読みやすくなると同時に、SEOにも効果があるといわれています。
たとえば、大見出し、中見出し、小見出しのように、話題の範囲ごとに適切な見出しを含めましょう。「ちょっと頻繁に見出しを入れているかな?」と思うくらいがちょうどよいでしょう。
ここで、「HTMLタグでは見出しが重要なものと扱われる」といった、技術的な観点から理解した方もいると思います。
それは間違いではありませんが、むしろ「ユーザーにとってページが読みやすくなる」というUX(ユーザー体験)上のメリットに重きを置いてください。
|
画像は人間が見れば理解できますが、検索エンジンなどの機械には理解できません。つまり、そのままではコンテンツとして存在しないことと同じです。
画像の内容を端的に表す「代替テキスト」をつけることで、どのような画像がページに含まれているのかを、検索エンジンに把握させることができます。
たとえば、「◯年から△年までの売上の推移を示したグラフ」「2024年5月に◯◯で撮った風景写真」といった代替テキストを指定しておきましょう。
|
技術的にいえば、SEOでは「ページ表示速度の高速化」のためのさまざまな取り組みを実施することが大切ですが、今日からできる対策としては、とりわけ「画像の軽量化」が重要です。
というのも、表示速度が遅い原因の少なからぬ部分が、「大きな容量の画像を複数掲載している」ことによるからです。
特に、WordやPowerPointで作ったグラフなどをそのまま書き出した場合や、スクリーンショットを撮った画像は、まったく軽量化がなされておらず、非常に容量(ファイルサイズ)が大きいケースが少なくありません。
また、写真でよく使われるJPEG形式の画像は、スマホやデジカメから抽出したままの状態では、物理的なサイズ、容量ともに非常に大きいケースがほとんどです。
いずれの場合も、画像を適切なサイズ(幅と高さ)に変更し、容量を軽量化した上でページに掲載しましょう。
|
なお、技術的に詳しい方は、以前にメルマガで取り上げたGoogle Chrome拡張「Lighthouse」や、Googleが提供しているオンライン診断ツール「PageSpeed Insights」を使って、軽量化すべき画像を発見できます。
|
以上、今日からできるSEOを5つご紹介しました。
現在のSEOで最重要とされるのは、UX(ユーザー体験)の向上です。上記5つはすべて、UXの向上につながります。また、他に推奨されているさまざまな施策も、ほとんどがUXの向上を目的にしたものです。
テクニックに偏らず、UXを念頭に置いた本質的なSEOを実施することで、長期にわたる検索エンジンからの集客効果が期待できます。
検索エンジンからの集客が増えずに困っている方、自社サイトのSEOが適切かどうかを確認したい方は、ぜひリーグラフィにご相談ください。
|